ロゼレムとプラセボの対照実験

ロゼレムがプラセボではない証拠

 

プラセボ(プラシーボ)というのは、「偽薬」で、ちゃんとした有効成分が入っていない薬ということです。これを「〇〇に効く薬です」と言いながら飲ませると、思い込みの力によって本来ありもしない効果が出ることがあります。

 

ロゼレムは睡眠に関わる薬ですが、「睡眠」に関しては余計にプラセボが効果を発揮しそうな気がします。なので、「もしかしたら、ロゼレムもプラセボで眠れるだけなんじゃないの?」と思う人がいるかもしれません。

 

ロゼレムとプラセボの比較実験がある

 

ロゼレムとプラセボの比較については、添付文書に実験データが掲載されています。

 

時期

プラセボ睡眠潜時(分)

ロゼレム睡眠潜時(分)

投与前

77.42±30.22

77.13±30.81

1週目

65.77±30.36

61.07±30.65

2週目

59.62±29.13

56.95±31.37

 

↑がその実験データです。「睡眠潜時」というのは、横になってから入眠するまでの時間を指しています。プラセボの方も、1~2週目で睡眠潜時は短くなっており、人間の思い込みの力は意外と強いということがよくわかります。

 

ただ、プラセボとロゼレムの数字を見比べるとわかりますが、ロゼレムの方が睡眠潜時は短くなっており、その分プラセボより早く眠れているということがわかります。つまり、ロゼレムの効果はただのプラセボではなく、きちんとした効果があるということの証明なのです。

 

ロゼレムの効果があまりないと感じるなら

 

ロゼレムを服用しているのに、あまり眠れない…なんてケースもあるでしょう。そうなると、「ロゼレムはただのプラセボなのでは」と思ってしまうかもしれません。しかし、ロゼレムがプラセボより効果が高いことは明らかなので、もしうまく効かないときはプラセボ以外の原因を考えましょう。

 

一番ありえるのが「服用期間の短さ」 です。ロゼレムはめいっぱい効果が出るまでに、最大12週ほどかかる医薬品です。そのため、1週間程度ではそれほど入眠までの時間短縮はできていない可能性があります。なので、ひとまず2~3カ月はロゼレムを服用し続けてみて様子を見るのがおすすめです。

 

次に考えられるのが「相性」となります。どんな医薬品であっても、効くかどうかには「個人差」があります。そのため、ロゼレムではあまり睡眠効果が発揮されないタイプの人もいます。そういう場合は、別の睡眠薬への切り替えが推奨されます。