ロゼレムの持続時間と半減期は?血中濃度最大時間はどのくらい?

ロゼレムの血中濃度最大時間や半減期から持続時間を探る

 

ロゼレムの血中濃度最大時間・半減期は臨床試験である程度判明しています。

 

血中濃度最大時間(Tmax) 半減期(t1/2)

約45分

約1時間

参考ページ:ロゼレム添付文書

 

ロゼレムの血中濃度最大時間はおよそ45分、そして半減期はおよそ1時間となり、非常に短いのが特徴です。飲んですぐに効き始めて、1時間程度で薄れてくることになります。3時間後には血中濃度は1/8程度になり、ほぼ効力がなくなります。そのため、ロゼレムは就寝前に飲むのが基本となります。

 

ただ、持続時間に関しては、これだけでは判断できません。というのも、ロゼレムは体内のメラトニンを増やすのが目的であって、それだけで眠くなるわけではないからです。日々ロゼレムを服用し、決まった時間にメラトニンを増やすことによって、体内時計がだんだん正しく修正されて眠くなってくる仕組みになります。

 

通常の睡眠薬の場合、持続時間がある程度きっちり決まっているので、寝る前に飲んで朝まで効くというイメージがしやすいですが、ロゼレムはそうではありません。寝る時間を決めて、その直前にロゼレムを服用し続けるというのが基本であって、持続時間というのは特にないというのが実際のところになります。

 

>>ロゼレムの服用方法や飲み方の注意とジェネリック

 

ロゼレムを飲み忘れたらどうする?

 

ロゼレムは効果が出るまでに時間がかかることがあるので、そのうち飲み忘れてしまうことがあるかもしれません。また、入眠しやすくなって、ついうっかり服用しないで寝てしまうなんてこともありえます。

 

1回程度の飲み忘れなら、それほど心配はいりません。まず第一に、ロゼレムは血中濃度最大時間が45分とかなり短い部類にはいる医薬品です。なので、飲み忘れに気付いたタイミングで服用すれば、大きなトラブルにはなりません。

 

それに、もともとロゼレムは2週間以上の長期服用になることが多い医薬品です。そのうちの1回飲み忘れてもあまり大きな影響はないのです。次の日から、1日分の用量の服用を再開すれば大丈夫です。なお、次の日に2日分の服用をするのは避けましょう。

 

ただし、2日以上飲み忘れてしまった場合は注意必要です。ロゼレムの目的は体内時計を戻すことにあるので、長い期間のみ忘れると体内時計が戻ってしまうおそれがあります。するとまた1から出直しということもありえるので、数日以上の飲み忘れはしないように注意しましょう。

 

また、ロゼレムは血中濃度最大時間が45分とかなり短い部類に入ります。そのため、服用してから起きていろいろしていると、あっという間にピークを逃してしまうことになります。飲み忘れに気付いて服用した場合は、すぐにベッドに入って目をつぶり、入眠するのを待ちましょう。

 

肝障害・腎障害がある場合は血中濃度に注意

 

ロゼレムの血中濃度最大時間は45分となり、それから時間経過とともにだんだん血中濃度は薄れていくことになります。どうして薄れていくのかというと、肝臓・腎臓がロゼレムを代謝・排泄しているからです。

 

肝障害や腎障害がある人の場合、代謝・排泄機能が弱まっているため、なかなか血中濃度が一気に上がったり、なかなか薄くならないという事態がありえます。これは、何錠も一気に服用するのと同じことになります。

 

なので、肝障害・腎障害がある場合は、ロゼレムの服用には慎重になるべきです。

 

高度な肝機能障害のある患者[本剤は主に肝臓で代謝されるため、本剤の血中濃度が上昇し、作用が強くあらわれるおそれがある。

 

添付文書にも↑のような記述があり、とくに肝機能障害の症状によってはロゼレムの服用は「禁忌」となっています。

 

もし健康診断などで肝臓・腎臓の数値に不安があると言われた場合は、医師に相談して服用してもいいかどうか判断してもらったほうがよいでしょう。

 

中途覚醒への効果

 

「そうなると、中途覚醒には効果がないの?」

 

と思われる方もいるかもしれません。半減期自体は短いので、寝ている間に効果が切れて起きてしまうのではないか、という考えですね。

 

もちろん、初めのうちは中途覚醒もあるかもしれません。しかし、ロゼレムはもともとがメラトニンの分泌を促す医薬品なので、睡眠リズムが整ってきたら自然に寝付けるようになり、途中で目覚めることも少なくなるはずです。そういう意味でも、ロゼレムの持続時間については、それほど意識しなくてよいでしょう。

 

用事の前は服用をやめたほうがいい?

睡眠薬を飲んでいて不安なのが、「用事のときに眠くなるのではないか」という点についてです。会議中にうたたねをしてしまったり、旅行中に眠くて楽しめない、あるいは運転中に居眠り運転をして事故を起こしてしまう、などの懸念があるはずです。

 

なので、そういった用事の前には睡眠薬の服用を一時的にやめて、効果を薄くしておくというのが一般的な考えです。

 

ですが、ロゼレムの場合はそれほど意識する必要はありません。というのも、ロゼレムはメラトニンの分泌を促し、正しい睡眠リズムに戻していくのが目的の薬です。そのため、ロゼレムを飲んでいるからと言って、日中眠くなることはそれほどありません。

 

そのため、何かイベントがあるからといって、普段飲んでいるロゼレムをやめることはあまり考えなくて大丈夫です。むしろ、決められた時間に飲むのをやめることで、その日寝つけずに次の日に影響してしまうことも考えられます。なので、いつも通り就寝前にロゼレムを飲むようにしたほうが、むしろいいでしょう。